米軍基地

【米軍基地】フードサービスはベースへの登竜門?

米軍基地の仕事に応募するにあたって、いきなり希望の職種に就くことはできません。

前職の経験を活かせたり、給料の高い事務職になれるのは稀です。

そこで、大半の方が"登竜門"と呼ばれる仕事で米軍基地に就職するのです。

登竜門にはいくつか種類がありますが、フードサービスの仕事もその一つです。

カウンターアテンダントなんて呼ばれている仕事です。

常に人手不足の仕事ですが、採用されやすさはかなり高いです。

フードサービス経験

私は一時期フードサービスで働いていたことがあります。

といっても、マックやサブウェイではなく、レストラン併設の弁当屋です。

正確にはフードサービスでは無いのですが、業務内容自体は同じです。

弁当屋での業務内容

Making Bento which is Japanese lunch box at small restaurant in Japan

扱っていた食べ物は多岐にわたります。

  • 飲み物
  • サンドイッチやおにぎり
  • サラダ
  • クッキーやケーキ等のお菓子
  • 具材が選べる弁当
  • フライドチキン

要はレストランで提供する食べ物を、テイクアウト用にしただけです。

だったらレストランでやればいいと思うかもしれませんが、そうはいきません。

レストランは華やかさを演出する場所です。

ドレスコードもあり、落ち着いた内装でフォーマルな場所です。

しかし、フードコートは単純に食べ物を買うだけの場所です。

特にマナーもありませんし、チップも必要ありません。

中にはチップをくれるお客さんもいますけどね。

業務自体は超簡単

Fast food restaurant male manager doing the inventory at the storage room

業務はあまりにも簡単すぎます。

マックやコンビニの経験があれば、誰でもできる業務です。

  1. お客さんが来る
  2. 注文した食べ物を出す
  3. 会計

あまりにも簡単なので、いかにして暇をつぶすかが大変でした。

ディスプレイコーナーを磨いたり、飲料の向きをそろえたり、温度を確認したり…

とにかく暇な業務でした。

もっとも、これは私が働いていた職場が、アクセスで不便な場所にあったからです。

同じフードサービスの仕事でも、忙しさにはムラがあります。

  • マック、タコベル、サブウェイ等のもともとのブランドネームが強いお店
  • スーパー等の人が集まる場所
  • アクセスが良好な立地

これらの場所はお客さんにも人気で、忙しいことも多いです。

その分従業員もたくさん募集しています。

ただ、募集することと、実際に働き手が来ることは違うのですけどね。

食品ロスは避けたい

Signal Hill, CA USA - Jan 20, 2021: Close up view of Costco food court with an employee getting the pepperoni pizza from the tray

フードサービスはスピードが命です。

そのため、メニューはあらかじめ調理された状態です。

しかし、売れなければその食品はまるまる廃棄になってしまいます。

もっとも、従業員のまかない食にはなりますけどね。

儲けは出したいが、食品ロスは避けたいというのがお店側の事情です。

ですので、私の職場では品出しは常に少なめでやっていました。

売れ筋はたくさん作っておいて、マイナーなメニューはディスプレイ用だけ作っていました。

頼まれたメニューが売り切れでも、心配はありません。

もしお客さんから頼まれれば、「調理に20分ほどかかりますがよろしいですか?」がキラーフレーズでした。

もともと手早く済ませたくてフードサービスを利用するのがお客さんです。

わざわざ20分も待つことはありません。

ですから、自然とすぐに買える食品だけを買うのです。

求人が空いている理由

正社員は満席、アルバイトは不足

Munich, Germany - October 24, 2017: The girl receives an order in the interior of the McDonald's fast-food restaurant

求人リストを見ればわかるのですが、フードサービスは年中募集しています。

募集人数も5人や10人といった冗談とも思えるレベルです。

働けるなら誰でもいい感が半端ないです。

だからこそ、採用もされやすく、"登竜門"なんて呼ばれているのです。

不足しているのはアルバイトの従業員です。

どこのフードサービスでも、正社員は存在します。

しかし、正社員枠は常に満席で、アルバイトは全然足りてないという状態なのです。

ですので、正社員全員で不足しているアルバイトの分を補っているのです。

同じ業務内容なのに、待遇だけが違うのですから当たり前ですよね。

アルバイトはボーナス、祝日無しの時給1080円ですからね。

年収は220万円ほどという悲しい額です。

しかし、正社員という理由だけで年収は300万円になります。

加えて、祝日や住宅手当等もついてきます。

ただ、仮に正社員だとしてもフードサービスに居続けるのはお勧めしません。

大切なのは稼ぐ力があるかどうかであって、雇用形態ではありません。

正社員の座にあぐらをかいている人より、アルバイトで危機意識を持ちながら働いている人の方がはるかに優秀です。

アルバイトはキャリアアップですぐに移動する

Wooden blocks with "kyuryo" text of concept and coins.

その結果、アルバイトの人はすぐにトランスファーで別の仕事に移ってしまいます。

残された正社員の人は、また一から新人に仕事を教えなくてはいけません。

しかし、そんなポディションに居座っているのは自分のせいなんですけどね。

正社員の中でも、スーパーバイザーやフォアマンと呼ばれる立場の人がいます。

いわゆる現場リーダーで、アメリカ人上司と現場をつなぐのが彼らの役割です。

しかし、正社員の人は責任ある立場には就きたがりません。

中にはアルバイトの人が現場リーダーをやっている場所もあるほどです。

ただ、若いうちにマネジメント経験を積んでおくのは決して悪いことではありません。

その経験を履歴書や面接でアピールすれば、必ず力になります。

何故"登竜門"が必要なのか

理想は最初から希望の職種で働くことです。

しかし、ベースの仕事は手続きのわずらわしさから、簡単には就職できないようになっています。

外部の人は採用されにくい

Asian people with job interviews. Concept of job searching or applying for a job.

米軍基地にも人気な職種というのは存在します。

しかし、そのような仕事は競争率が高いです。

  • 英語
  • 専門スキル
  • 業務経験
  • マネジメント経験

米軍基地内の高い能力を持った人が、狭き門をめぐって争います。

民間に比べ給料が安いとはいえ、決して楽な道ではありません。

そこにオフベース(米軍基地で働いていない人)が入り込める隙間はありません。

仮に能力がかなり優秀だとしても、可能性は低いです。

  • 身辺調査に時間がかかる
  • 米軍基地独特の雰囲気を知らない
  • 面接当日のゲストパス等の手続きが面倒
  • 日本の会社を知らないアメリカ人上司

採用側はこれらの問題点から、どうしてもオフベースの人間を採用するのは消極的なのです。

オフベースの人間を採用するのは、求職者を選んでいられない立場の職場だけです。

つまり、常に人手不足なところですね。

米軍基地の情報を得られるから

Japanese flag and American flag : Hinomaru and Stars and Stripes

米軍基地の中はわからないことだらけです。

もともと基地という閉鎖的な空間に加え、広報活動も大して行われていませんからね。

  • どんな人が働いているのか
  • 英語がどれくらい必要なのか
  • どんな仕事があるのか
  • 働きやすい職場なのか

Youtubeやブログ等で情報発信をしている人もいますが、それでも不安はぬぐえません。

いじみや人間関係のトラブルも普通にあります。

どんなに下調べをしても、うまくいかないときもあるのが就活です。

ですので、実際に自分の目で見て、肌で感じるのが一番なのです。

まずは情報を得るために米軍基地に就職するのが、確実な方法です。

まとめ

フードサービスは常に人手不足のポディションです。

しかし、だからこそ簡単に就職できるというメリットもあります。

誰もやりたがらないことにこそ、チャンスは隠れています。

米軍基地で働きたいなら、フードサービスから始めてみるのもひとつの手です。

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