人生で大きな失敗は誰にでもあると思います。
私の場合、投資ですべて失敗し、合計1300万円の大金を29歳にして失いました。
ほぼ全財産を失い、正直とてもショックでした。
新卒からコツコツ貯めてきたお金が無くなったわけですからね。
本業の年収が高いならまだ痛手は少なくて済みました。
しかし、当時の私は年収300万の肉体労働者でした。
ただ、それでも生きていかなくてはいけません。
今回はどん底な私が、前向きに生きていける理由を説明します。
何か大失敗をした方、立ち直りたい方に役立つ内容となっています。
結論から言えば、もともとお金が無くても幸せだったから大丈夫なのです。
幸せは自分がどこに幸福を感じるかによって異なります。
それに、どん底なら上しか行く道がありませんからね。
もくじ
どん底に落ちるまで
恵まれた家庭環境にあぐらをかいていた
私は学生時代、真面目に就活もせず、楽に生きることばかりを考えていました。
- 実家暮らしだから何不自由なく暮らせる
- 1300万円の資産というおごり
- 就職してもすぐに転職
- 投資が成功するという楽観的な考え
その結果、29歳になっても年収300万円の肉体労働という環境に甘んじていました。
特に危機意識を持つこともなく、このまま順調に資産が増えれば…なんてことばかり考えていました。
いつかはロレックス、タワーマンション、ランボルギーニなんてことも言っていました。
投資先はどれも失敗
しかし、私の投資先はどれもことごとく失敗しました。
損失額は合計1300万円です。
- プロジェクトが失敗した暗号資産
- ポンジスキームだったヘッジファンド
- 詐欺師に引っかかった高額競馬ソフト
今冷静に考えれば、どれもアホらしく聞こえる投資内容です。
ただ、当時はその成功を信じてやまず、周りが見えなくなっていました。
そして、投資先が崩れるのは本当にあっという間でした。
加えて、当時は一人暮らしも始めていたため、余裕は一気になくなりました。
年収300万円台でしたので、一年で貯金できるのは頑張っても100万円が限界でした。
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仕事は年収300万の肉体労働
投資に失敗しても、稼ぐ力があるなら問題はありません。
また種銭を作って再起すればいいだけですからね。
しかし、実際の私は年収300万円台の肉体労働者です。
一人暮らしも始めていたため、貯金はなかなかできません。
節約をしても、月に4万円貯金に回せればいいほうでした。
ボーナスに一切手を付けず、年間100万円貯金できればいいほうという状態です。
1000万どころか、100万でさえ、すぐに用意するのは難しい現状だったのです。
投資で失った1300万円というお金は、恵まれた家庭環境ゆえに用意できたものです。
- 長年実家暮らしだった
- 両親は共働き、祖母からは贈与税対策で仕送り
- 家賃は納めず、家事を手伝う程度
今までが恵まれすぎていたということに、お金を失ってようやく気が付きました。
私のメンタルを支えたもの
借金だけは回避できた
幸いだったのは、借金をしていなかったことです。
恐ろしいことに、当時は投資のためにカードローンにも手を出していました。
よりよい条件と思った投資先が見つかった際、たまたま手元にまとまったお金が無かったのです。
- 別の投資先を解約すれば、すぐにローンは返済できる
- 借りると言っても、一か月程度だから大丈夫
- 今がチャンスに違いない
- 銀行の利子以上に投資のリターンを出せるなら、ローンも使うべきだ
今振り返ると、当時は本当に恐ろしいことを考えていたと思います。
ローンと言えば聞こえはいいですが、実際は利子付きの借金です。
幸いなことに、ローンはすぐに全額返済をしました。
投資は余剰資金で行うものです。
間違っても借金で行ってはいけません。
今思えば、借金をしなくて本当に良かったと思っています。
一応安定していた正社員だった
また、仕事は正社員で働いていたため、生活するだけなら問題なくできました。
当時は米軍基地で働いていました。
給料こそ高くはありませんが、準公務員という安定した基盤と、休みの取りやすさは大変魅力的でした。
- 完全週休二日制で有休全消化可能
- 年間二回の長期休暇あり（それぞれ10日ほど）
- ほぼ定時帰り、たまにある残業は残業代全額支給
- 昇給率は毎年1.8%ほどで大企業並み
私は20代前半はブラック企業を転々としていました。
自分の中の優先順位を決めず、「正社員ならいいや」となんとなく就活をしていたからです。
その結果はミスマッチの連続でした。
それに対して、当時の職場は本当に働きやすかったです。
給料は決して高いとはいえません。
ただ、贅沢せず生きていくだけなら十分な環境でした。
仕事そのものもブラックではありませんでしたからね。
最高の成功とは、最大の失敗をすること
「若いうちに人生最大の失敗をしておけ」なんて言葉があります。
若いうちに大きな失敗を経験しておけば、それが今後の人生で大きな支えとなるからです。
私は確かに1300万円という大金を失いました。
ただ、おかげでたいていの問題には動じなくなりました。
これは大きな収穫だと思います。
- 彼女に振られた
- 仕事で嫌なことがあった
- 人間関係がうまくいかない
- 勉強が継続できない
- 将来が不安
どれも1300万失うことに比べたら、正直どうでもいいレベルの問題です。
失敗したからこそ、得られるものは存在します。
その失敗をバネに、頑張る力が私には与えられている状態なのです。
全てを失って、やっとスタートライン戻ってこれた
自分で言うのもなんですが、投資に出会う前は必死でした。
「何とかスキルを磨いて稼ぐ力を身につけなくては！」と頑張っていました。
がむしゃらに資格やスキル磨きをしていたのはいい思い出です。
- 様々な資格や免許の取得
- 転売で稼ぐ面白さを知る
- ブログ、Youtube、イラスト、写真等をアウトプットする
- 有名人の本や動画で、考え方を勉強する
本当に役立つかどうかもわからない資格やスキルも身に着けました。
結果が出なかったものもありますが、それでも後悔は一切ありません。
当時は自分を変えようと本当に努力をしていたと思います。
しかし、投資で稼げることに味を占めてからは、頑張ることはなくなりました。
（実際は画面上の数字のみで、稼げてすらもいなかったのですけどね）
投資に手を出してから、「頑張った」と人に証明できるものは私にはありません。
それは「投資がうまくいくから大丈夫」と思っていたからにほかなりません。
今の私は投資も失敗して、再び"頑張るしかない環境"に戻ってくることができました。
頑張る、頑張らないは私の自由です。
ただ、今頑張らないと、一生肉体労働が待っています。
別に肉体労働は社会に必要な仕事ですから、悪く言うつもりはありません。
実際、世の中から無くなると困る大切な仕事だと思います。
問題なのは、仕事内容に対して賃金が割に合ってないことです。
一生肉体労働をするのか、数年間本気で勉強して残りの人生を楽しむのか…
まるで受験勉強が再びやってきたような感じでした。
選択は本当に簡単でした。
これからどうすればいいのか
お金を使わない楽しみ方を学びなおす
投資はやめるわけではないので、種銭作りは継続しています。
というのも、今の仕事だけではどう考えても将来お金がピンチになるからです。
一人暮らしなら問題はありません。
しかし、結婚や子育てとなったらどうなるでしょうか。
自分の力不足で家族に不自由な思いはさせたくありませんからね。
ですので、節約をしながら自分のスキルを高めていくことにしました。
そこで問題になってくるのが、節約生活は我慢ばかりでつまらないのではないか？ということです。
ただ、この問題はすぐに解決できました。
学生時代や社会人始めたての頃は、お金なんてほとんどなかったからです。
預金もせいぜい100万円前後でした。
それでも、当時がつまらなかったかと聞かれれば、そんなことはありません。
- 好きなゲームをプレイする
- 地元の友達と近所の激安カラオケ店や100円寿司に行く
- 家族とご飯を食べながらテレビを観る
- アニメを全シリーズを観る
- 近所の公園で生き物観察
お金のかからない遊びをたくさんして、楽しんでいました。
それがいつの間にか
- 旅行に行く
- ハイブランドを身に着ける
- 休みはとにかく外食する
- お金を使うことでストレス発散
- 不動産や車の所有欲
- 金持ちならモテる
お金を使うことでしか幸せを感じることができないようになっていました。
もともとお金を使う性格では無かったのに、いつの間にかお金に執着する性格になっていたのです。
お金はもちろん必要なものです。
ただ、お金でしか幸せを感じられなくなるのは危険です。
一度お金を失ったことで、改めてお金を使わない楽しみ方を学ぶことができました。
自分で稼ぐスキルを身に着けるしかない
ただ、お金を使わなくても楽しめることと、お金が必要ないことは違います。
お金は絶対に必要なものです。
ですので、稼がなくてはいけません。
今の状況で稼ぐ力を増やすには、いくつか選択肢があります。
- 仕事そのものの基本給を上げる転職
- 休みの日にバイトをして種銭の足しにする
- 稼ぐスキルの勉強をして、継続する
間違っても、安易に転職を選んではいけないと考えています。
もしかしたら給料は上がるかもしれませんが、時間が無くなることは明白です。
私が仕事に求める一番の条件は、時間でした。
休みの多さ、有給の使いやすさ、残業の少なさなどですね。
いくら給料が高くても、残業だらけでは何のために生きているかわかりません。
もちろん、世の中には給料も時間も恵まれてる仕事というのは存在します。
しかし、そのような美味しい仕事を手にできるのは、一部の努力した人のみです。
学生時代から頑張ってきた人、本気で努力した人にのみチャンスが与えられるのです。
何も準備してこなかった人を採用するのは、詐欺師だけです。
当然、そんな会社はいざ入社してみれば話が違うことばかりでしょう。
私が転職を繰り返していた20代前半は、まさしくこれでした。
休みの日にバイトをするのは、一時的に収入を増やすことはできます。
しかし、欲しいのは将来も稼げるスキルであって、短期的なお金ではありません。
所詮はその場しのぎにしかならないのです。
そもそも、そんなことをすれば疲れてしまいますし、身体にも負担が大きいです。
どう考えても、ずっとは続きません。
身に着けたいスキルやビジネスに関係するならいいですが、お金のためにはおすすめしません。
結局、自分で稼ぐ力を身に着けるのが一番なのです。
最初は成果など当然出ません。おそらく年単位で時間がかかります。
簡単に成果が出れば、みんなやっています。
みんながやらないことをやるから、そこに人が集まり、稼ぐチャンスが生まれるのです。
正しいやり方を継続すれば、力は嫌でも身に付きます。
がむしゃらにスキルを身に着けいていた時代に経験したことですからね。
数年も頑張れない？
私は一生肉体労働よりはるかに楽なことだと思います。
たかが数年ですからね？
まとめ
人生は何があるか本当にわかりません。
大金を失って、私は人生のどん底にいるかもしれません。
仕事も低所得で、大したスキルもありません。
ただ、どん底ならあとは上しか行く道はありません。
人生何も終わってないですし、希望で輝いています。
人生は何があるかわかりません。
だからこそ、諦めるわけにもいかないのです。